DON'TSTAY

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今いる場所に決して立ち留まらず
これからも進化し続けるという、Hondaの意思を表現。
このメッセージを基に、宮崎で活躍する人物の魅力に光を当てた特集記事です。

一流のサービスを目指して – 向高小由紀さん

向髙小由紀(むこたか こゆき)さんは現在24歳。
日南市出身、2011年、高校卒業後に宮崎観光ホテルに入社。23歳の時に出場した第53回技能五輪 全国大会 レストランサービス部門で金賞(全国1位)を獲得。全国1位になるまでの軌跡とこれからの夢とは。

 

高校時代、進路を決定付けた「出会い」

高校では特別進学クラスだった向髙さん。当然進学するだろうという周りの予想を裏切り、向髙さんが選んだのはホテルの仕事でした。

しかし、本当に就職すべきだろうかと気持ちが揺らぐことも。

そんな時、たまたま見ていたテレビに宮崎観光ホテルの女性スタッフが出ていて、その立ち振る舞いを見て「すごくかっこいい、こんな人になりたい」と思い、宮崎観光ホテルの就職を決意します。

入社してすぐに研修先はレストラン「ディアマンルージュ」でした。
ディアマンルージュは、テレビで見た憧れの先輩が働くレストラン。入社早々に憧れの先輩と働けると思っていましたが、研修後の配属先は別のレストランでした。

どうしても憧れの先輩と同じ場所で働きたいという想いから、上司である当時の部長に面談のたびにディアマンルージュへ異動したいという想いをアピールしていたそうです。 そして1年後、願いが叶いディアマンルージュに異動することになります。

 

苦しかった仕事、技能五輪全国大会に行けなかった後悔

入社3年目、その憧れの先輩が産休に、またその他ベテラン先輩の異動も重なり向髙さんの仕事の量や責任も増し、その重圧に耐え切れない時も。入社して一番きつかった時期だったそうです。

そんな中、憧れの先輩が出場した技能五輪全国大会のレストランサービス部門に出場し、自分の技能を全国で試したいという気持ちに。

技能五輪全国大会とは約40職種、1,000人を超える若者(23歳以下)が集まり、技能レベルの日本一を競う競技大会です。
レストランサービス部門の競技課題は、テーブルセッティングやワイン、カクテル、チキンの切り分けなど、サービスの正確さや美しさが審査されます。
全国から予選を勝ち抜いた20名が毎年参加します。この大会で1位になれば世界大会への出場(22歳以下)の切符を手にすることが出来ます。

しかし、当時は仕事に追われ技能五輪全国大会に気が回っていなかったと言います。
出場したい気持ちはあったものの、彼女自身の情熱が足りず、参加を見送りました。そして、その年の宮崎観光ホテルから出場した選手が宮崎県初の優勝。喜ぶべきことですが、チャレンジしなかった後悔とコンクールに対する自分の姿勢や情熱の弱さに憤りを感じたと話してくれました。

 

初出場で2位!しかし、また試練が・・・

翌年、向髙さんは第52回技能五輪全国大会に出場する決意をします。
昨年出場を断念した悔しい思いを胸にコンクールに望み、初出場で準優勝に輝きました。

大手ホテルも含めた全国ホテルマンの中での2位、十分すごい結果でした。また一緒に参加した後輩も敢闘賞(4位)という結果に。
その時の1位が23歳だったことで、22歳以下が条件の世界大会に当時22歳の向髙さんが繰り上がりで出場できる可能性が浮上。世界に行ける期待に胸を膨らませましたが、生まれ年の関係で、敢闘賞だった同ホテルの後輩が出場することになってしまいました。
なぜ2位だった自分が行けないのか…とにかく悔しくて、人生で初めてというくらい泣いたそうです。

 

悔しさを糧に勝ち取った1位、手に入れた自信

この出来事が、結果として向髙さんを大きく成長させるきっかけとなりました。
この技能五輪全国大会で味わった悔しさを技能五輪全国大会で晴らしたい。そのリベンジする気持ちが当時の自分を支えたそうです。

2位以下の成績では悔しさは晴れない。1位になるしかない。
周りの期待、そして様々なプレッシャーをはねのけ見事優勝。この優勝は、向髙さんにとって大きな自信となりました。

現在、向髙さんはサービスに対して一層の情熱を傾け、現場の最前線で活躍してます。

また現状に満足せず、料理やワインなどの専門知識を習得する為、日々勉強に励んでいます。。

 

一流のフレンチのサービスマンになる

自身の宮崎観光ホテルに入社するきっかけとなったNHKの番組に、憧れの先輩と一緒に出られたことが、とても嬉しかったと語る向髙さん。
当初は就職に反対していた先生や親も、今では応援してくれるそうです。

向髙さんは、25歳を前に自分の将来を深く考えるようになったといいます。
料理全般の知識、本場フランスの憧れ、ソムリエの資格を取得する目標。そして全てのスキルを満たした「一流」のサービスマンを目指したいと語ってくれました。

これまでの悔しい出来事をバネに、さらなる目標を目指して努力し続けてきた向髙さん。 これからも何事にも全力で、大きな目標に向かってチャレンジし続けてくれるでしょう。

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